リフレクション 写真展 / director 湊雅博

2015年のリフレクション展では、展示最終日17時より、今回の展示全体を振り返るトークを行いました。

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突発的に行われたこのトークでは、個々の作品についての話題を中心に行われた12日のトークでは踏み込むことができなかった、互いの作品や、展覧会全体の構成を中心的な話題として、疑問点や意見を交わしました。ほとんど外部の観客がいない、準備段階のミーティングにも近いリラックスした雰囲気の中で行われたトークでは、当たり前のようではあるものの、作家同士が互いの制作プロセスに非常に強い関心を抱いていることを再度確認できたような気がします。また、この展覧会を通じて浮かび上がってきた問題や課題、この展覧会そのものを対象とする作品を作った阿部さんの特異な創作に対して、他のいわば「普通」の創作を行う作家はどのように反応し得るのかという問題や、グループ展の難しさや可能性についても、まだまだ語り足りないところばかりではあるものの、4人の間で改めてそのありようを確認し合ったのだと思います。

リフレクション展を終えた今、私自身は、創造行為の動的な側面、渦中にいる自分自身でさえ掴みにくくコントロールしきれない、創造のプロセスの中に入りこむ偶発性に関心が高まっているのを感じています。そして阿部さんをはじめとするリフレクションの仲間たちと協力しながら、個人の制作と、今回の展示のような協働的実践を積極的に交わらせて、この関心をさらに育て、新たになにものかを生み出したいと次の活動を計画しています。

榎本千賀子

 

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