川で撮った写真を見返し、プリントする。手元にある塊が現われる。これらを前に息を吐き、自分のこと、自分の場所のこと、写したつもりになっていた風景のことなど思いかえす。
『….人の死を想う時、風景はとてつもなく鮮やかに見える。葉を落とした樹の枝が、なんと鋭く空を切ることか。逆光の新緑が、なんと目映いことか。なぜか無性に絵が描きたくなる。絵を描く訳が、ここにはある。それは、覚えておくべきことなのだ。』
きのう、画家の向井三郎さんという方のこの文と出会った。そろそろ展示する日がちかいので一旦おわりにしよう。いつもスクロールして見ている画像を、わざわざ紙に出し直し、壁に貼り、体を前後左右に動かして見るとは何ぞや。横澤